クロアチアサッカー代表チーム
概要
クロアチアサッカー代表チーム(クロアチア語: Hrvatska nogometna reprezentacija)は、クロアチアを代表するサッカー代表チームであり、クロアチアサッカー連盟(HNS)が管理する。1991年にユーゴスラビアから独立後、1992年にFIFAに加盟し、1996年のUEFA欧州選手権で初めて本大会に出場した。クロアチアは人口約400万人の小国ながら、優れた技術と組織力を基盤に世界のサッカー強豪としての地位を確立した。特に2018年FIFAワールドカップで準優勝を果たし、全世界を驚かせ、2022年FIFAワールドカップでは3位を記録し、安定した競争力を証明した。チームの象徴は、チェック柄のユニフォームに由来する「ヴァトレニ」(Vatreni、炎の戦士たち)という愛称で知られる。
主要内容
歴史
クロアチアサッカーのルーツはユーゴスラビア時代に遡る。1940年代からクロアチア人選手はユーゴスラビア代表チームの中核を成し、1987年のFIFAワールドユース選手権でユーゴスラビアが優勝した際、主力選手の大半はクロアチア出身であった。1991年にクロアチアが独立を宣言した後、1992年10月22日にザグレブでメキシコとの初の公式試合を行った。1996年のUEFA欧州選手権1996で準々決勝に進出し、初のメジャー大会で印象的な成績を収めた。
1998年ワールドカップ:最初の成功
1998年フランスワールドカップは、クロアチアサッカー史上最初の節目であった。ダヴォル・シューケル、ズヴォニミール・ボバン、ロベルト・プロシネチキら「黄金世代」と呼ばれた選手たちが率いたクロアチアは、3位決定戦でオランダを2-1で破り、3位を獲得した。シューケルは6得点で得点王に輝き、この成果は新生国家クロアチアの地位を大きく高めた。
2018年ワールドカップ:準優勝の奇跡
2018年ロシアワールドカップで、クロアチアはルカ・モドリッチ、イヴァン・ラキティッチ、マリオ・マンジュキッチら「第2世代の黄金世代」を擁し、史上初の決勝進出を果たした。グループリーグでアルゼンチンを3-0で圧倒し、決勝トーナメント1回戦でデンマーク、準々決勝でロシア、準決勝でイングランドをいずれも延長戦の末に破る奮闘を見せた。決勝ではフランスに2-4で敗れたものの、準優勝という歴史的な成果を達成した。ルカ・モドリッチはこの大会でゴールデンボール(最優秀選手)を受賞し、その後2018年のバロンドールを受賞し、クロアチアサッカーの全盛期を牽引した。
2022年ワールドカップ:再びの表彰台
2022年カタールワールドカップで、クロアチアは主力選手の高齢化にもかかわらず、優れた組織力と闘志で3位を獲得した。グループリーグでベルギー、カナダ、モロッコと同組となり、決勝トーナメントに進出。決勝トーナメント1回戦で日本、準々決勝でブラジルをPK戦で破る番狂わせを演じた。準決勝でアルゼンチンに敗れたものの、3位決定戦でモロッコを2-1で破り、大会を締めくくった。ルカ・モドリッチはこの大会でも中核的な役割を果たし、「不惑の年」でありながら世界最高水準の技量を示した。
主要選手
- ルカ・モドリッチ:クロアチアサッカーの象徴であり、レアル・マドリードのミッドフィールダー。2018年バロンドール受賞者で、卓越したパス能力と試合運びの能力を持つ。2022年ワールドカップ時点で37歳ながら、チームの中心として活躍した。
- イヴァン・ラキティッチ:セビージャとバルセロナで活躍したミッドフィールダーで、モドリッチと共に中盤を担った。2020年に代表チームを引退。
- マリオ・マンジュキッチ:ユヴェントスとバイエルン・ミュンヘンで活躍したフォワード。2018年ワールドカップ決勝でオウンゴールを記録したが、大会を通じて闘志あふれるプレーでチームに貢献した。
- ダヴォル・シューケル:1998年ワールドカップ得点王。レアル・マドリードとアーセナルで活躍した伝説的なストライカー。
- ヨシュコ・グヴァルディオル:2022年ワールドカップでマンチェスター・シティに移籍した有望なディフェンダー。優れた守備力とボール運びの能力で、次世代のクロアチアサッカーを牽引することが期待される。
プレースタイル
クロアチアは伝統的に、技術的で創造的なミッドフィールダーを中心としたポゼッションサッカーを好む。4-3-3または4-2-3-1のフォーメーションを主に使用し、強いプレスと素早いトランジションプレーを特徴とする。守備組織力も優れており、特に大一番で集中力を発揮する強豪キラーの一面を見せる。
最新動向
2024-2025シーズン現在、クロアチアは世代交代の過渡期にある。ルカ・モドリッチ(1985年生)はUEFA欧州選手権2024にも出場したが、徐々にレギュラーから退く傾向にある。イヴァン・ペリシッチ(1989年生)やマルチェロ・ブロゾヴィッチ(1992年生)も高齢化により代表チームを引退するか、役割が縮小されている。一方、ヨシュコ・グヴァルディオル(2002年生)、ロヴロ・マイェル(1998年生)、マルティン・バトゥリナ(2003年生)ら若手選手が新たな世代を牽引している。UEFA欧州選手権2024でクロアチアは決勝トーナメント1回戦に進出したが、スペインに敗れて敗退した。2026年北中米ワールドカップに向け、クロアチアは新たな戦術体系を構築中であり、特に守備陣の安定化と攻撃陣の若返りが課題として残っている。クロアチアサッカー連盟はユースシステムの強化に注力しており、ディナモ・ザグレブ、ハイドゥク・スプリトなど国内クラブで有望株の発掘に力を入れている。
関連項目
- [[ルカ・モドリッチ]]
- [[FIFAワールドカップ]]
- [[クロアチアサッカー連盟]]
- [[ディナモ・ザグレブ]]
- [[1998年FIFAワールドカップ]]
- [[2018年FIFAワールドカップ]]
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