慶山市
概要
慶山市(キョンサンし)は、大韓民国慶尚北道南部に位置する都市で、大邱広域市の東南部と接し、大邱の衛星都市機能を果たす。面積は411.70km²、人口は約26万人(2025年基準)で、慶尚北道内で人口の多い都市の一つである。教育・産業・文化が調和し、特に嶺南大学校、大邱カトリック大学校など多くの大学が位置する教育都市としてのアイデンティティが強い。近年は、大邱との広域交通網の拡充や産業団地の造成により、自立都市への転換を図っている。
主要な内容
歴史
慶山は、三韓時代の押督国(압독국)の中心地であり、新羅時代には押梁州(압량주)と呼ばれた。高麗時代には慶山県(경산현)に改称され、朝鮮時代には慶山郡として維持された。1914年の行政区域改編で慶山郡となり、1989年に慶山邑が市に昇格し、慶山市となった。1995年の都農統合により慶山郡と統合され、現在の慶山市となった。
地理と気候
慶山市は、東に清道郡、西に大邱広域市寿城区と達西区、南に昌寧郡、北に永川市と接する。琴湖江が市の北部を流れ、洛東江が西部境界を成す。地形は概ね丘陵性山地と平野が混在し、気候は大陸性気候の影響を受け、夏は暑く、冬は比較的寒い。年平均気温は約12.5℃、年間降水量は約1,050mmである。
行政区域
慶山市は、3邑(河陽邑、珍良邑、押梁邑)、6面(瓦村面、慈仁面、龍城面、南山面、南川面、西部1洞、西部2洞、中方洞、中央洞、東部洞、北部洞、南部洞)で構成される。市庁所在地は中方洞である。
教育
慶山市は「教育都市」と呼ばれるほど高等教育機関が集中している。嶺南大学校(慶山キャンパス)、大邱カトリック大学校(孝星キャンパス)、大邱大学校(慶山キャンパス)などが位置し、これらの大学は地域経済と文化に大きな影響を与えている。また、慶山科学高等学校、慶山女子高等学校など優秀な中・高等学校も多数ある。
経済
慶山市の経済は製造業とサービス業が主体である。主要な産業団地としては、慶山第1・2・3一般産業団地、珍良産業団地、河陽産業団地などがあり、自動車部品、電子、機械、繊維など様々な業種が入居している。近年は、大邱国家産業団地(テクノポリス)の一部が慶山に位置することから、先端産業の育成に注力している。農業では、桃、ブドウ、リンゴなどの果樹栽培が盛んで、特に慶山の桃は全国的に有名である。
交通
慶山市は大邱広域市と隣接し、交通が便利である。京釜高速道路が市を通過し、慶山ICと北慶山ICがある。国道4号線、25号線、35号線が通り、大邱都市鉄道2号線が慶山市内まで延伸されており、大邱とのアクセス性が非常に高い。また、京釜線鉄道が慶山駅を経由し、KTXとSRTは大邱駅や東大邱駅を利用できる。
文化と観光
慶山市は様々な文化遺産と観光資源を有している。主要な史跡としては、三韓時代の押督国の遺跡である押梁里古墳群、新羅時代の石塔である慶山三聖里五層石塔(宝物)、朝鮮時代の郷校である慶山郷校などがある。自然観光地としては、大邱近郊の代表的な休養地である大徳山、八公山道立公園の一部、琴湖江自転車道などがある。毎年開催される慶山ガッパウィ祭り、慶山桃祭りなどは地域の代表的な文化行事である。
スポーツ
慶山市はスポーツインフラが整っている。慶山市民運動場、慶山室内体育館、慶山国民体育センターなどがあり、プロサッカーチーム大邱FCのホームスタジアムであるDGB大邱銀行パークは大邱にあるが、慶山と隣接している。また、毎年慶山国際マラソン大会が開催される。
最新動向
2024~2025年、慶山市は大邱広域市との統合議論が続いているが、市民の世論は賛否が分かれている状況である。大邱都市鉄道2号線の延伸区間(慶山市内~河陽邑)が2024年に着工され、2028年の開通を目標としており、これは慶山北部地域の交通利便性を大幅に改善する見込みである。また、慶山市は「スマートシティ」造成事業を推進中であり、AI・ビッグデータ基盤の交通、環境、安全システムの導入を計画している。人口は微増傾向を示し、特に若年層の流入が顕著である。2025年現在、慶山市は少子高齢化問題に対応するため、様々な出産奨励政策と高齢者福祉施設の拡充に努めている。
関連項目
- [[大邱広域市]]
- [[嶺南大学校]]
- [[慶尚北道]]
- [[押督国]]
- [[琴湖江]]
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