新協

新協は庶民と地域社会のための相互金融協同組合であり、相互貯蓄銀行・山林組合とともに庶民金融の一翼を担う。

新協

概要

新協(信用協同組合、Credit Union)は、一定の地域や職場、団体を基盤として構成員が組合員となり、相互扶助と自助の精神に基づき、貯蓄や貸付などの金融サービスを提供する非営利協同組合型の金融機関である。利益の最大化を目的とする一般銀行とは異なり、組合員の福祉増進と地域社会共同体の発展を最優先の目標とする。韓国では1960年代の民間主導の庶民金融運動として出発し、現在は全国に数百の地域・職場新協が分布し、相互金融圏を代表する庶民金融機関として位置づけられている。

主な内容

概念と原則

新協は、国際協同組合同盟(ICA)が定めた協同組合の7原則、すなわち自発的で開かれた組合員加入、民主的管理、組合員の経済的参加、自律と独立、教育・訓練・情報提供、協同組合間の協同、地域社会への関心を基本理念とする。組合員1人1票の原則に基づいて意思決定が行われ、出資金を出した組合員が主人となる構造である。

歴史

韓国新協のルーツは、1960年代初めにメアリーノール外方宣教会(Maryknoll)などカトリック教会の支援によって組織された民間信用組合運動にさかのぼる。1972年には信用協同組合法が制定されて法的地位を確保し、その後、職場新協と地域新協が全国的に広がった。1980年代には信用協同組合中央会が設立されて電算・資金・監督機能を統合し、2010年代に入ると「新協」というブランドで統合整備された。現在は新協中央会が会員組合を指導・監督し、共同電算網と預金者保護業務を支援している。

主要業務

新協の中核業務は預託金(預金)の受け入れと貸付である。組合員から預託金を受け入れ、組合員に貸し付ける相互金融構造を持ち、クレジットカード、デビットカード、現金自動預払機(CD/ATM)共同網、電子金融、ファンド・保険代理などの付随業務も行う。そのほか、組合員の福祉と地域社会への貢献のための教育・文化・医療支援事業も並行して行う。

相互金融圏内での位置

新協は農協・水協・山林組合とともに相互金融圏の一翼を成す。銀行よりも組合員中心のサービスと地域密着型営業を強みとし、小規模地域社会において零細商工人・庶民向け金融の空白を埋める役割を果たす。ただし相互金融圏の特性上、個別組合の健全性とリスク管理が重要であり、預金者保護限度(1億ウォン)の適用と監督当局の管理対象となる。

新協と預金者保護

新協組合員の預託金は預金者保護法に従って保護され、組合が破綻した場合、政府が指定した保護限度内で補償を受けることができる。新協中央会は組合の経営健全性を確保するため、経営指導と監督機能を遂行し、不良組合に対する構造調整手続きも運営している。

最新動向

2024~2025年時点で、新協はデジタル転換と健全性強化という二つの課題に直面している。第一に、モバイルアプリとインターネットバンキング機能を高度化し、簡易決済・オープンバンキング連携を拡大しながら、デジタル金融競争力の確保に乗り出している。第二に、不動産PFや高金利預金競争などによる組合間の二極化が深刻化する中、新協中央会は脆弱組合に対する経営コンサルティングと合併・構造調整を積極的に推進している。第三に、高齢化と地方人口減少に対応して、組合員向け金融教育と地域貢献活動を強化する傾向にある。また、金融当局の相互金融圏監督強化の基調に伴い、資本適正性と与信審査基準が一層厳格になっている。

関連トピック

  • [[相互金融]]
  • [[協同組合]]
  • [[庶民金融]]
  • [[新協中央会]]