高麗大学校
概要
高麗大学校(高麗大學校、Korea University、고려대학교)は、ソウル特別市城北区安岩路145(安岩洞)に本部を置く大韓民国最上位圏の私立総合大学である。1905年に普成専門学校として出発し、1946年に総合大学へ昇格した。校訓は「自由・正義・真理」である。延世大学校との「延高戦(연고전)」に象徴されるライバル関係を形成し、ソウル大学校・延世大学校とともにいわゆるSKYと呼ばれる国内名門大学群の一角を担う。
主要な内容
歴史
- 普成専門学校時代(1905~1945): 1905年に李容翊(이용익)が近代高等教育機関として設立し、1932年に仁村・金性洙(김성수)が経営を担うと、民族教育の揺籃となった。日本統治時代には法・商・農などの実用学問を教育した代表的な民族系私立高等教育機関であり、抗日学生運動の拠点でもあった。
- 総合大学への昇格(1946): 解放翌年、法・文・理科など複数の単科大学を備えた総合大学に再編され、「高麗大学校」という校名を確定した。
- 拡張期(1980~): 1980年に世宗キャンパス(世宗特別自治市)を開校し、安岩・九老・安山病院などの医療院体制を構築した。2025年には開校120周年を迎えた。
キャンパスと組織
安岩キャンパスは本校で、石塔や中央広場、本館、中央図書館、ハナスクエア(体育館)などが位置する。世宗キャンパスは薬学大学と工学・人文系列の一部が位置する分校的性格のキャンパスである。文科大学、法学専門大学院、経営大学、理科大学、工科大学、医科大学、師範大学、言論情報大学、政治外交学科、経済学科、心理学部、自由専攻学部など10余りの単科大学と多数の一般・専門大学院を運営する。
象徴と文化
- 象徴: 校色はクリムゾン(赤)、象徴動物は虎。応援の掛け声と校歌はスポーツ行事で広く用いられる。
- 高延戦(고연전): 毎年秋に延世大学校と行う定期戦で、サッカー・バスケットボール・野球・ラグビー・アイスホッケー(빙구)の5種目で対戦する。両校の応援戦は韓国の大学文化を代表する場面とされる。
- 大同祭「イプシレンティ」: 5月に開かれる大規模な春の祭典で、全国から観覧客が集まる学校祭の象徴的事例として知られている。
評価と地位
法学、経営学、言論情報、政治外交、経済学など伝統的に強い学問分野が有名で、国内の各種評価で上位圏を維持している。国際ランキングでもQS世界大学評価60~80位圏、THEアジア大学評価の上位圏に着実に名を連ねている。近年は半導体、人工知能、バイオ、データサイエンスなど先端分野への投資を拡大している。
出身人物
政治・法曹・財界・言論・文化・スポーツなど各界に多数の人材を輩出した。李明博(이명박)元大統領(経営学)、フィギュアスケート選手の金妍児(김연아、体育教育科)などが代表的であり、財界総帥や法曹人、言論人出身の同門が多数いる。
最新動向
- 医療人材をめぐる対立(2024~2025): 政府の医学部定員拡大方針以降、専攻医の集団辞職と診療縮小が続き、高麗大学校医療院(安岩・九老・安山病院)も診療支障と経営負担を経験した。2025年には医学部定員増員に関する学内議論が続いている。
- 開校120周年(2025): 120周年記念の学術・文化行事とともに中長期発展計画を発表し、グローバル共同研究とキャンパスインフラ改善を推進している。
- 先端分野の産学協力: 半導体契約学科、AI・データ融合教育、バイオメディカル研究拡大など、産業界との協力モデルが強化されている。
- 国際化・起業: 外国人留学生の誘致拡大、グローバル交流プログラム、学生起業支援体系(スタートアップ・インキュベーション)が活発に運営されている。
- 学内イシュー: 授業料・奨学金政策、総長直接選挙制の議論、総学生会活動など、大学ガバナンスに関する議論が続いている。
関連主題
- [[延世大学校]]
- [[普成専門学校]]
- [[SKY]]
- [[イプシレンティ]]
- [[安岩洞]]