AFCアジアカップ
概要
AFCアジアカップ(AFC Asian Cup)は、アジアサッカー連盟(AFC)が主催するアジア最高権威の男子ナショナルチームサッカー大会である。1956年に香港で第1回大会が開催されて以来、4年周期で開催されており、FIFAワールドカップ・アジア予選とともにアジアサッカーの二大軸を成している。大会優勝国はFIFAコンフェデレーションズカップ(現在は廃止)の出場権を獲得し、現在はAFC加盟国の事実上の最高権威の舞台として位置づけられている。
主要な内容
歴史と起源
初回大会は1956年に香港で4カ国(大韓民国、イスラエル、香港、南ベトナム)が参加して開催され、大韓民国が初代優勝国となった。その後イランが1968・1972・1976年に3連覇を達成し、初期のアジアサッカーを牽引した。1980年代に入るとサウジアラビアが1984・1988・1996年の3度頂点に立ち、1990年代以降は日本が1992・2000・2004・2011年の4度優勝し、最多優勝国(4回)となった。
大会形式
本大会はグループリーグとトーナメントで行われる。2004年中国大会までは16カ国体制だったが、2019年UAE大会から24カ国に拡大された。24カ国が4チームずつ6組に分かれてグループリーグを戦い、各組1・2位(12チーム)と3位のうち成績上位4チームを合わせて16強トーナメントを構成する。トーナメントで引き分けの場合は延長戦とPK戦で勝者を決める。開催国は自動的に本大会出場権を得る。
歴代の主要優勝国
- 日本:4回(1992, 2000, 2004, 2011)
- サウジアラビア:3回(1984, 1988, 1996)
- イラン:3回(1968, 1972, 1976)
- カタール:2回(2019, 2023)
- 大韓民国:2回(1956, 1960)
- オーストラリア:1回(2015、2015年オーストラリア大会)
- イラク:1回(2007)
- クウェート:1回(1980)
- イスラエル:1回(1964)
大韓民国の歴代成績
大韓民国は初回大会(1956)と1960年の自国大会で連続優勝し、アジア最強国として君臨したが、その後60年以上にわたり優勝とは縁がなくなっている。1972・1980・1988・2015年に準優勝、2019年は8強、2023年(2024年開催)は4強に入った。特に2015年オーストラリア大会決勝では延長の激戦の末、オーストラリアに1-2で敗れ準優勝にとどまった。
開催国のリスト
香港(1956)、大韓民国(1960)、イスラエル(1964)、イラン(1968, 1976)、タイ(1972)、クウェート(1980)、シンガポール(1984)、カタール(1988, 2011, 2023)、日本(1992)、UAE(1996, 2019)、レバノン(2000)、中国(2004)、インドネシア・マレーシア・タイ・ベトナム共同(2007)、オーストラリア(2015)、サウジアラビア(2027予定)。2007年大会は史上初の4カ国共同開催として記録された。
最新の動向
2023年カタール大会(2024年1月12日~2月10日開催)は当初2023年夏の開催予定だったが、カタールの酷暑期の気候を考慮して延期され、2024年初めに開催された。決勝でカタールがヨルダンを3-1で破り、史上初の2連覇を達成した。ヨルダンは史上初めて決勝に進出し旋風を巻き起こした。大韓民国は4強でヨルダンに0-2で完敗し、ユルゲン・クリンスマン監督の解任論争につながった。2027年大会はサウジアラビアで開催される予定であり、本大会24カ国体制が維持される。一方、2026北中米ワールドカップが48カ国体制に拡大されることでアジア枠が8.5に増え、アジアカップの競争構図と地位にも変化が予想される。AFCはクラブ大会をAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)に改編し賞金規模を大幅に増やした。サウジアラビアなど中東資本のリーグ投資拡大とともに、アジアサッカーの勢力地図が再編される傾向にある。放送権・スポンサーシップ市場も拡大し、アジアカップはアジアの単一種目大会の中で最大の興行イベントと評価されている。
関連主題
- [[FIFAワールドカップ]]
- [[AFCチャンピオンズリーグエリート]]
- [[大韓民国サッカー代表チーム]]
- [[アジアサッカー連盟]]
- [[日本サッカー代表チーム]]