LA(ロサンゼルス)
概要
LA(エルエー)は、アメリカ・カリフォルニア州南部の太平洋沿岸に位置するアメリカ第2の都市であり、世界的なエンターテインメント・文化・貿易の中心地である。正式名称はロサンゼルス(Los Angeles)で、「LA」という略称で広く呼ばれる。映画産業の首都ハリウッドを擁し、世界中の大衆文化に多大な影響を及ぼしており、2028年夏季オリンピックを控えて都市再編が進んでいる。
主な内容
地理と行政
ロサンゼルスはカリフォルニア南部の広大な盆地と海岸平野にまたがり、市域面積は約1,300km²に達する。北はサンタモニカ山脈、南は太平洋に接し、行政上は80余りの地域(ディストリクト)に分かれる。ロサンゼルス郡の人口は約1,000万人、広域圏(CSA)の人口は1,800万人を超え、アメリカ最大規模の大都市圏を形成する。市政府は市長・議会制で運営され、2022年12月に就任したカレン・バス(Karen Bass)市長は市の歴史上初の女性市長である。
歴史
1781年、スペイン総督フェリペ・デ・ネベが44人の入植者とともに都市を創設したのが起源である。1821年のメキシコ独立後はメキシコ領となり、1848年のグアダルーペ・イダルゴ条約でアメリカに編入され、1850年に正式な市に昇格した。19世紀末の鉄道開通と石油発見で急成長し、1910年代にハリウッドの映画産業が定着すると世界的な文化都市へと変貌した。第二次世界大戦期の航空機製造業の好況で人口が急増し、1932年と1984年の2度にわたり夏季オリンピックを開催した。1992年、ロドニー・キング事件の判決に抗議する大規模暴動は、都市の人種・経済的対立を浮き彫りにした象徴的事件として残っている。
人口と多様性
市の人口は約380万~390万人で、アメリカではニューヨークに次いで2番目に多い。ヒスパニック・ラティーノ系が約48%で最大の割合を占め、白人、アジア系、黒人が続く。200以上の言語が使われる超多文化都市で、コリアタウンをはじめ、チャイナタウン、リトル東京、リトルアルメニアなど多様な民族集団が集中する地域が存在する。韓人社会も相当な規模を形成し、地域経済と文化に貢献している。
経済
ロサンゼルスの都市圏経済規模は世界の都市の中でも最上位に属する。映画・テレビ・音楽などのエンターテインメント産業が代表格で、観光、国際貿易、航空宇宙、製造業、物流が主要な軸である。LA港とロングビーチ港はアメリカ最大のコンテナ取扱量を処理する玄関口である。近年はシリコンビーチ(サンタモニカ・カルバーシティ一帯)を中心に技術・スタートアップのエコシステムが急速に成長している。
文化とエンターテインメント
ハリウッドは世界の映画産業の象徴であり、アカデミー賞(オスカー)、グラミー賞など主要な授賞式が行われる。ゲティ・センター、LACMA(ロサンゼルス郡美術館)、ウォルト・ディズニー・コンサートホール、ザ・ブロード博物館など美術・公演インフラが豊富である。サンタモニカ・ビーチ、グリフィス天文台、ユニバーサル・スタジオ、ビバリーヒルズなど観光名所も多い。
スポーツ
LAレイカーズとクリッパーズ(NBA)、ドジャース(MLB)、ラムズとチャージャーズ(NFL)、LAFCとギャラクシー(MLS)、スパークス(WNBA)などプロスポーツ球団が集中するアメリカ最大のスポーツ市場の一つである。2024年にはドジャースがワールドシリーズ優勝を果たし、都市の熱気を高めた。
交通とインフラ
LA国際空港(LAX)は世界最大規模の空港の一つであり、ロングビーチ・バーバンク空港も広域圏の航空需要を分担する。都市交通は高速道路(フリーウェイ)と自動車中心に発達したが、渋滞緩和とオリンピック準備のため、メトロの地下鉄・軽鉄道路線の拡充が活発に進んでいる。
最新動向
2025年1月、大規模山火事(パリセーズ・イートン火災)が市郊外と隣接地域を襲い、大規模な人的・財産的被害が発生し、住宅再建と保険・気候対応政策が最大の課題として浮上した。2028年夏季オリンピックを3度目に開催する都市として、競技場と交通インフラの整備、ホームレス問題の解決が核心的課題となっている。2026年FIFAワールドカップ北中米大会と2027年スーパーボウルLXIの開催地にも選ばれ、スポーツ・観光特需が期待される。一方、ハリウッド制作の縮小とストリーミング体制への移行、制作税制優遇をめぐる競争、住宅難と生活費上昇、治安問題などが2024~2025年の主要イシューとして挙げられている。
関連トピック
- [[カリフォルニア州]]
- [[ハリウッド]]
- [[2028ロサンゼルスオリンピック]]
- [[コリアタウン]]