ウェイン・ルーニー
概要
ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney、1985年10月24日 - )は、イングランドの元サッカー選手であり現指導者で、現役時代はフォワードとして活躍した。彼はマンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表で歴代最多得点記録を保持しており、2000年代から2010年代の世界サッカーを代表する選手の一人と評価される。エヴァートンのユースアカデミーで育ち、16歳でトップチームデビュー後、2004年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し全盛期を迎えた。彼のキャリアは、強靭なフィジカル、優れた得点感覚、そしてチームのための献身的なプレーで特徴づけられる。
主要内容
初期の生い立ちとエヴァートン時代
ルーニーはリバプールのクロクステスで生まれ、幼少期からサッカーに才能を示した。9歳でエヴァートンのユースチームに加入した彼は、2002年10月、16歳360日でプレミアリーグデビューを果たし、最年少出場記録を樹立した。同年12月、アーセナル戦で30メートルのミドルシュートによりデビューゴールを決め、プレミアリーグ最年少得点記録(17歳40日)を更新した。このゴールは、当時アーセナルの30試合無敗記録を阻止した名場面として語り継がれている。エヴァートンで2シーズン、77試合17ゴールを記録し、イングランドサッカーの新星としての地位を確立した。
マンチェスター・ユナイテッド時代(2004-2017)
2004年夏、ルーニーは2700万ポンドの移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入した。これは当時10代の選手としては世界最高額だった。アレックス・ファーガソン監督の下で、彼はクリスティアーノ・ロナウド、カルロス・テベスらと共に攻撃陣を形成し、チームの黄金期を牽引した。マンUでの13シーズン、彼は559試合で253ゴールを記録し、クラブ歴代最多得点者となった。主な実績として、プレミアリーグ5回優勝(2006-07、2007-08、2008-09、2010-11、2012-13)、UEFAチャンピオンズリーグ1回優勝(2007-08)、FAカップ1回優勝(2015-16)、リーグカップ3回優勝、FIFAクラブワールドカップ1回優勝などがある。特に2009-10シーズンにはリーグ26ゴールで得点王に輝き、2011-12シーズンには27ゴールで再び得点王を獲得した。彼のプレーは単なる得点に留まらず、ミッドフィールダーとして下がってビルドアップに参加したり、守備にも加わるなど多才さを示した。
イングランド代表
ルーニーは2003年2月、17歳111日でイングランド代表にデビューし、最年少出場記録を樹立した。UEFAユーロ2004では4ゴールを挙げ、チームの準々決勝進出に貢献し、大会ベストヤングプレーヤーに選出された。その後、2014年FIFAワールドカップでキャプテンを務め、2016年9月、スイス戦で代表通算50ゴール目を記録し、ボビー・チャールトンの従来記録(49ゴール)を超えてイングランド歴代最多得点者となった。彼は通算120試合53ゴールを記録し、代表引退時点で最多得点記録を保持した。ただし、ワールドカップ本大会では2006年ドイツ大会で1ゴールに留まるなど、大きな大会でのインパクトは比較的少なかったとの評価もある。
エヴァートン復帰とMLS、そして引退
2017年夏、ルーニーは13年ぶりに古巣エヴァートンに復帰した。しかし、怪我とフォーム低下により1シーズンでアメリカメジャーリーグサッカー(MLS)のD.C.ユナイテッドに移籍した。MLSでは2018年から2019年まで48試合23ゴール15アシストを記録し、チームのプレーオフ進出に貢献し、リーグ最優秀選手賞の候補にもなった。2020年1月、彼はイングランド2部リーグのダービー・カウンティに移籍し、選手兼コーチとして活動後、2021年1月15日に現役引退を正式発表した。
指導者キャリア
ルーニーは引退直後、ダービー・カウンティの監督に就任した。財政難と勝点剥奪処分の中でもチームをチャンピオンシップ残留に導き、指導力を認められた。2022年6月、彼はMLSのD.C.ユナイテッド監督に就任したが、2023年10月に成績不振で解任された。その後、2024年5月、イングランド2部リーグのプリマス・アーガイル監督に就任し、新たな挑戦を始めた。
最新動向
2024-25シーズンを前にプリマス・アーガイルの監督に就任したルーニーは、チームをチャンピオンシップ中位に導くために努力中である。2024年10月時点で、プリマスはリーグ18位に留まっているが、ルーニーは若手選手を育成し、攻撃的なサッカーを展開しようとする意志を示している。一方、2024年9月には彼の息子カイ・ルーニーがマンチェスター・ユナイテッドU-14チームに入団したとのニュースが伝えられ、サッカー一家の系譜を継ぐか注目を集めた。また、ルーニーは2024年11月、自身の自伝『My Story So Far』の改訂版を出版予定であると発表し、この本でマンU時代のファーガソン監督との関係や代表でのプレッシャーなどを率直に語るとされている。サッカー解説者としての活動も並行し、BBCやスカイスポーツなどでゲスト出演中である。
関連トピック
- [[マンチェスター・ユナイテッドFC]]
- [[イングランドサッカー代表]]
- [[プレミアリーグ]]