カラバオ・カップ

イングランド・プロサッカーリーグカップ(EFLカップ)の現在の名称で、タイのエナジードリンクブランド「カラバオ」がタイトルスポンサーを務めている。

カラバオ・カップ

概要

カラバオ・カップ(Carabao Cup)は、イングランドのイングリッシュ・フットボール・リーグ(EFL)が主催するプロサッカーのノックアウト・トーナメント大会で、正式名称はEFLカップ(EFL Cup)である。イングランドのプレミアリーグとEFL傘下のリーグ(チャンピオンシップ、リーグワン、リーグツー)に所属するクラブが参加し、1960年の創設以来、イングランド・サッカーシーズンを代表するカップ戦の一つとして定着している。2017-18シーズンからタイのエナジードリンクブランド「カラバオ」(Carabao)がタイトルスポンサーを務めたことで、「カラバオ・カップ」の名称で広く知られるようになった。

歴史的に複数の企業がスポンサーを務め、名称がたびたび変わってきたため、サッカーファンの間では慣習的に「リーグカップ(League Cup)」の名でも通用している。

主な内容

大会方式

大会は一発勝負のノックアウト方式で行われ、決勝戦はイングランド・ロンドンのウェンブリー・スタジアムで一試合制として行われる。準決勝はホーム・アンド・アウェーの2試合制で行われてきたが、2024-25シーズンには日程短縮のため準決勝も一試合制に変更する議論が続いた。引き分けの場合は延長戦とPK戦によって勝者を決める。

参加資格と日程

プレミアリーグの20クラブとEFL所属の72クラブがすべて参加し、上位リーグのチームは後半のラウンドから合流するシード方式を採用している。大会は通常8月に始まり、翌年2月または3月に決勝戦で幕を閉じる。欧州カップ戦に参加するクラブは、日程負担を考慮して3回戦から合流することが多い。

優勝と記録

リヴァプールFCが歴代最多優勝記録を保持しており、マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナル、トッテナムなどのビッグクラブが毎年のように優勝を争ってきた。一方、カラバオ・カップはプレミアリーグ上位のチームがローテーションを敷いて若手選手に出場機会を与える舞台としても活用され、「弱者による番狂わせ」と波乱の舞台という特徴を備えている。

名称の変遷

1960年の創設時には「フットボール・リーグカップ」として始まり、その後スポンサーに応じてミルクカップ(1981-1986)、リトルウッズ・カップ(1986-1990)、ランベロウズ・カップ(1990-1992)、コカ・コーラ・カップ(1992-1998)、ワージントン・カップ(1998-2003)、カーリング・カップ(2003-2016)、EFLカップ(2016-2017)などと呼ばれた。2017年にカラバオがタイトルスポンサー契約を結んで以降、現在の名称が定着した。

最新の動向

2024-25シーズンを基準に、カラバオ・カップは日程過密問題と相まって大会運営方式の改編議論が活発である。欧州サッカーのカップ戦拡大やクラブ・ワールドカップの開催などで試合数が急増するなか、プレミアリーグ上位クラブはリーグカップの日程負担を緩和してほしいという要求を継続的に提起している。これに対しEFLは、準決勝の一試合制への移行、2試合制の廃止など、複数の案を検討している。

また、カラバオとのタイトルスポンサーシップは数年単位で更新されており、放送権契約もストリーミングプラットフォームとの連携が拡大する傾向にある。若年・若手選手育成の舞台としての価値が再評価されるにつれ、ビッグクラブのユース出身選手がカラバオ・カップを通じてデビュー戦を迎える事例も増えている。ウェンブリーでの決勝戦は、依然としてイングランド・サッカーシーズン序盤のタイトルを決定づける象徴的なイベントであり続けている。

関連項目

  • [[プレミアリーグ]]
  • [[EFLチャンピオンシップ]]
  • [[FAカップ]]
  • [[ウェンブリー・スタジアム]]
  • [[イングリッシュ・フットボール・リーグ]]