イタリア対ベルギー

イタリアとベルギーのサッカー代表チーム間の代表的なヨーロッパサッカーのライバル対決であり、主要大会で数々の名勝負を演じてきた。

イタリア対ベルギー

概要

イタリア対ベルギーは、イタリアサッカー代表チーム(アッズーリ)とベルギーサッカー代表チーム(レッドデビルズ)が対戦する、ヨーロッパサッカーを代表する代表チーム同士のカードである。両チームはワールドカップや欧州サッカー選手権(UEFA EURO)、そしてUEFAネーションズリーグなどの主要舞台で何度も激突し、大きな名勝負を生み出してきた。特に2010年代以降、ベルギーの「黄金世代」が台頭するにつれ、両チームの対戦はヨーロッパサッカーの世代交代と戦術的潮流を示す象徴的な試合として注目された。

主な内容

歴史的背景

イタリアとベルギーは地理的に隣接しているわけではないが、ヨーロッパサッカーの強豪として長く国際舞台で競ってきた。イタリアはワールドカップ優勝4回(1934、1938、1982、2006)を誇る伝統の強国であり、ベルギーは1980年代と2010年代にかけて二度の黄金世代を形成し、ヨーロッパの頂点を争った。両チームの初対戦は1910年代にさかのぼり、その後も親善試合や主要大会で着実に対戦を続けてきた。

主な対戦

  • 2016 UEFA EURO グループリーグ: イタリアがベルギーを2-0で下し、「死の組」で優位に立った。当時、専門家は若く攻撃的なベルギーの優勢を予想したが、イタリアは組織的な守備と効率的なカウンターで完勝し、戦術的な教訓を残した。
  • UEFA EURO 2020(2021年開催)準々決勝: ミュンヘンで行われたこの試合で、イタリアが2-1で勝利した。ニコロ・バレッラとロレンツォ・インシーニェが得点し、ベルギーはロメル・ルカクのPKによる1点に終わった。この勝利でイタリアは決勝まで進出し、優勝を果たした。
  • 2021 UEFAネーションズリーグ3位決定戦: イタリアが2-1で再びベルギーを破り、3位に入った。
  • その他の親善試合および予選: 両チームはワールドカップ欧州予選や親善試合でも何度も対戦し、イタリアが歴代対戦成績で優位に立つことが多かった。

戦術的特徴

イタリアは伝統的に「カテナチオ」に代表される堅固な守備組織と効率的なカウンターを武器とする。一方、ベルギーはケヴィン・デ・ブライネ、エデン・アザール、ロメル・ルカクら世界トップクラスの攻撃人材を前面に押し出した速い切り替えと個人技に基づく攻撃サッカーを展開してきた。こうしたスタイルの対比は、両チームの試合を「組織力対才能」の構図として解釈させるものとなった。

主な選手

イタリア側ではジャンルイジ・ブッフォン、アンドレア・ピルロ、ジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチ、ニコロ・バレッラなどがベルギー戦で印象的な活躍を見せた。ベルギー側ではエデン・アザール、ケヴィン・デ・ブライネ、ロメル・ルカク、ティボ・クルトゥワなどが代表的な看板選手として挙げられる。

最新動向

2024-2025年時点で、両チームの戦力構図はやや変化した。イタリアはEURO 2024でグループリーグ敗退という不振を経験した後、ルチアーノ・スパレッティ監督体制で世代交代と戦術再編に乗り出した。ベルギーも「黄金世代」の中心選手たちが大量に引退したり代表チームから退いたりするなか、ドメニコ・テデスコ監督の下で新たな世代を構築する転換期に入った。両チームはUEFAネーションズリーグAリーグでそれぞれ別の組に振り分けられ、対戦の可能性は減ったが、ワールドカップ予選や今後のメジャー大会で再び激突する可能性が高い。最近ではベルギーの新鋭攻撃陣とイタリアの若い中盤陣が台頭しており、今後の対戦の様相も過去とは異なる流れを見せるものと予想される。

関連トピック

  • [[イタリアサッカー代表チーム]]
  • [[ベルギーサッカー代表チーム]]
  • [[UEFA EURO 2020]]
  • [[UEFAネーションズリーグ]]
  • [[サッカーのライバル対決]]