随時
概要
随時募集(수시모집、スシ・モジプ)は韓国の大学入試選考の一つで、大学修学能力試験(수능、スヌン)の成績を主要な基準とする定期募集(정시모집)と対比される概念である。随時はスヌン以外にも学生部(内申)、自己紹介書、面接、論述、実技、書類など多様な要素を活用して学生を選抜し、各大学が選考方法と日程を自主的に定める。通常、全大学定員の約75~80%を随時で選抜し、残りの20~25%を定期で選抜する構造が長く維持されてきた。
主要な内容
随時募集の概念と特徴
随時募集は1990年代後半から拡大し始め、2000年代以降、韓国の大学入試の中心軸となった。最大の特徴は選考の多様性と大学ごとの自律性である。大学は1学期(9月)に出願を受け付け、主に10月から12月の間に選考を実施する。スヌン試験(11月)より前に主要な選考が行われることが多く、受験生はスヌン対策と随時出願を並行しなければならない負担を負う。また随時は大きく6つの選考(学生部教科、学生部総合、論述、実技/実績、特技者、その他)に分類される。
随時は出願回数に制限がある。受験生は最大6回まで出願でき(一部の特殊選考は別)、この制限は「随時カード6枚」と呼ばれる。随時に合格すると定期出願は不可能となり、登録の有無にかかわらず定期受験の機会が失われる「随時合格=定期放棄」の原則が適用される。ただし随時で不合格の場合は定期に出願できる。
選考類型
学生部教科選考は高校の内申成績(教科成績)を中心に選抜する方式である。ほとんどの学生が受験できアクセス性が高いが、上位圏大学ほど内申のカットラインが非常に高い。書類や面接を最小化し、教科成績100%または教科80%+比較科20%の形が一般的である。
学生部総合選考(学綜)は内申だけでなく、自己紹介書、学校生活記録部の比較科活動、推薦書、面接などを総合的に評価する。学生の専攻適合性、発展可能性、人品などを多角的に見るという趣旨であるが、私教育依存とスペック積み上げ競争を誘発するという批判も根強く提起されてきた。2019年以降、自己紹介書の質問項目が縮小され、比較科活動の実績記載が制限されるなど、公正性強化のための制度改編が続いた。
論述選考は大学が出題した論述試験の成績を主に反映する選考である。私教育費の負担と論述実力の二極化の論争があり、2010年代以降は縮小傾向にある。
実技/実績選考は芸術・体育系列で実技試験の成績や大会実績を反映する。特技者選考は語学、科学、体育など特定分野の特技を評価し、近年は大幅に縮小された。
随時と定期の比較
| 区分 | 随時 | 定期 |
|------|------|------|
| 選抜比重 | 約75~80% | 約20~25% |
| 主要評価要素 | 学生部、論述、面接、実技 | スヌン成績 |
| 出願回数 | 最大6回 | カ/ナ/ダ群 各1回 |
| 選考時期 | 9月~12月 | 12月~1月 |
| 合格時の定期出願 | 不可 | 該当なし |
最新の動向
2024~2025年基準で随時制度は大きな転換点を迎えている。教育部は2028学年度大学入試改編案を通じて学生部総合選考の自己紹介書廃止(2024学年度から)を確定し、一部の大学は論述選考を縮小または廃止する傾向にある。また2025年以降、医学部定員拡大および先端学科の新設により、自然系列の随時競争率はさらに激しくなっている。ソウルの主要大学は随時の比重を維持しつつ、地域均衡・機会均衡など社会的配慮選考を拡大する方向に調整している。2026学年度からは高校単位制の全面施行とともに学生部の記載方式が変更され、随時評価の基準も世代別に再編される見通しである。あわせてAI基盤の進路進学相談サービスが普及し、受験生の選考選択戦略の策定にも変化が現れている。
関連トピック
- [[定期募集]]
- [[大学修学能力試験]]
- [[学生部総合選考]]
- [[高校単位制]]
- [[大学入試制度改編]]