韓悳洙

韓国の経済官僚出身の政治家で、二度にわたり国務総理を務め、2024~2025年に大統領権限代行を遂行した。

韓悳洙

概要

韓悳洙(ハン・ドクス、1949年6月18日生)は、韓国の経済官僚出身の政治家で、盧武鉉政権と尹錫悦政権において二度にわたり国務総理を務めた。財政経済部長官や駐米大使、韓国貿易協会会長などを歴任し、通商・財政分野の代表的な専門家と評価されている。2024年12月の尹錫悦大統領弾劾訴追以降、大統領権限代行を務め、2025年3月の憲法裁判所の弾劾棄却決定により国務総理の職務に復帰した。

主な内容

生涯と学歴

1949年、全羅北道全州で生まれた。京畿高等学校を卒業し、ソウル大学校経済学科を卒業した後、米国ハーバード大学で経済学の修士・博士号を取得した。このような学歴背景は、彼が国際通商とマクロ経済政策全般で専門性を発揮する土台となった。

官僚としての経歴

1972年に行政考試に合格して公職に身を投じ、主に財務部と財政経済部で勤務した。大統領秘書室経済首席秘書官、財政経済部次官、国務調整室長、財政経済部長官兼副総理などの要職を歴任した。官僚出身でありながら国際経済の舞台で活動し、OECD・WTO関連の通商交渉に参加し、韓米自由貿易協定(FTA)交渉過程で核心的な役割を担った。

国務総理在任(2007~2008)

盧武鉉政権後半期である2007年に国務総理に任命され、2008年まで在任した。任期中は韓米FTA批准支援や各種規制改革、経済政策の調整などの課題を担った。

民間・外交経歴

総理退任後、2009年から2012年まで駐米大使として勤務し、韓米同盟と経済協力の強化に努めた。その後、韓国貿易協会会長を務め、民間経済外交の最前線で活動した。このほかにもさまざまな国策諮問や国際機関関連の活動を並行して行った。

国務総理在任(2022~2024)

2022年、尹錫悦政権の初代国務総理に再び任命された。経済危機対応、通商懸案の管理、国政調整などの役割を果たし、与野党の対立が激しい国会状況において政策疎通の窓口の役割を担った。

2024年の非常戒厳と権限代行

2024年12月3日の尹錫悦大統領の非常戒厳宣布以降、国会が弾劾訴追案を可決したことで、12月14日から韓悳洙国務総理が大統領権限代行を務めることになった。権限代行体制で外交・安保・経済の連続性を維持することに注力した。

弾劾と復帰(2025)

2024年12月27日に国会が韓悳洙権限代行に対する弾劾訴追案を可決したことで、史上初の権限代行弾劾事態が発生し、崔相穆(チェ・サンモク)副総理兼企画財政部長官が権限代行を代行した。2025年3月24日、憲法裁判所は韓悳洙に対する弾劾を棄却し、彼は国務総理の職務と権限代行職に復帰した。

最新の動向

2025年4月4日の憲法裁判所の尹錫悦大統領罷免決定により、韓悳洙は再び大統領権限代行を務めることになり、6月3日の大統領選挙を経て李在明大統領が就任するまで権限代行体制を率いた。その後も国務総理として国政全般を調整する役割を続け、経済・通商分野の経験を基に对外信頼の回復と主要懸案への対応に乗り出した。二度の総理と権限代行を行き来する過程で、彼の政治的位相と影響力が大きく浮き彫りになり、今後の去就と役割をめぐる議論が続いている。

関連項目

  • [[国務総理]]
  • [[大韓民国大統領権限代行]]
  • [[尹錫悦]]
  • [[盧武鉉]]
  • [[韓米自由貿易協定]]