手榴弾
概要
手榴弾(grenade)は、人が直接手で投擲するか小型発射器で運用する小型爆発物である。短距離で爆発・破片・煙・火炎・閃光などの効果を発生させ、敵を無力化したり味方の機動を支援したりするために用いられる。20世紀以降、歩兵の必須携行装備として定着し、今日では殺傷用破片手榴弾のほか、制圧用・煙幕用・焼夷用・訓練用など多様な派生型が存在する。
主な内容
構造と作動原理
手榴弾は大きく外皮(弾体)、爆薬(充填材)、信管(点火・起爆装置)、安全装置から構成される。弾体は鋳鉄・鋼板・プラスチックなどで作られ、爆発時に破片を形成する(破片型)か、爆風効果を最大化する(爆発型)ように設計される。充填材にはTNT、コンポジションB、RDX系混合爆薬がよく用いられる。
作動順序は一般に次のとおりである。安全ピンを抜き、安全レバー(スプーン)を握った手を離すと、ばねがストライカーを打って点火薬を作動させ、遅延薬が3~5秒間燃焼した後、起爆薬が主爆薬を爆発させる。この遅延時間は投擲者に隠れる時間を与えるが、同時に不発弾・早期爆発事故の原因にもなる。
歴史
火炎・爆発性投擲兵器の起源は古い。ビザンツ帝国のギリシアの火や、宋の鉄製爆弾である震天雷が初期形態として挙げられ、17世紀のヨーロッパでは城壁攻撃の際に手榴弾を投げる専任兵であるグレナディア(grenadier)が登場した。現代的破片手榴弾の原型は1915年のイギリスのミルズ爆弾(Mills bomb)と評価され、第一次・第二次世界大戦を経て大量生産・標準化された。ドイツの柄付き手榴弾(Stielhandgranate)は投擲距離を延ばした代表的な設計として挙げられる。
分類
- 破片手榴弾(防御型):爆発時に金属破片を飛散させ、殺傷半径5~15mの広範囲な被害を与える。投擲者は必ず遮蔽しなければならない。
- 爆発型(攻撃型):破片ではなく爆風効果に依存し、比較的近距離でも使用できる。
- 制圧用・閃光音響手榴弾:非殺傷目的で閃光と大きな騒音、煙を発生させる。
- 煙幕・照明・焼夷手榴弾:視界遮断、照明、白リン・テルミットなどを用いた焼夷効果に使われる。
- 対戦車手榴弾:成形炸薬(HEDP)の原理で装甲を貫通する。
- 訓練用手榴弾:不活性素材で投擲訓練に使用される。
信管と安全装置
信管は遅延信管、衝撃信管、電子信管、近接信管などに分けられる。安全ピンと安全レバーは偶発的な点火を防ぐ二重安全装置であり、一部の製品は運搬中に信管を分離した状態で保管する。不発弾は非常に危険であるため、絶対に触れたり移動させたりせず、統制後に専門要員へ通報しなければならない。
運用と安全
投擲時には低い姿勢を保ち、投擲直後に直ちに遮蔽し、屋内・狭い空間では破片と爆風の反射により被害が大きくなり得ることを考慮しなければならない。遅延時間の間に相手が投げ返したり跳弾したりする可能性もあるため、軍では安全距離と投擲手順を反復して習熟する。
法的規制
韓国では銃砲・刀剣・火薬類などの安全管理に関する法律により、爆発物の製造・所持・取引が厳格に統制され、軍用手榴弾は軍需品として民間の所持が禁止される。不発弾や不審物を発見した場合は直ちに接近を中止し、警察・軍に通報しなければならない。
最新動向 (2024-2025)
ウクライナ戦争以降、小型ドローンに手榴弾を組み合わせた空中投下方式が一般化し、低価格の商用ドローンと標準手榴弾の組み合わせが新たな近接打撃手段として定着した。これに対応して、近接信管・電子信管・精密誘導機能を備えたスマート手榴弾や対ドローン防御システムの開発が活発である。40mm擲弾発射器や自動擲弾発射器の活用も市街戦・塹壕戦で再注目されており、韓国軍もK413・K414など破片手榴弾の性能改良と安全性向上を継続的に推進している。あわせて、3Dプリンティング部品やモジュール式信管などにより製造への敷居が低くなっている点が、拡散防止の面での新たな課題として議論されている。
関連トピック
- [[화약]]
- [[신관]]
- [[보병]]
- [[드론]]
- [[유탄발사기]]
- [[불발탄]]